『2001年宇宙の旅』 アーサー・C・クラーク 著 伊藤典夫 訳 (★★★★★)

決定版 2001年宇宙の旅
アーサー・C. クラーク Arthur C. Clark 伊藤 典夫
早川書房 (1993/02)
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映画版は見たことがあったが小説版は読んだことがなかった。
数年前から読みたいとは思っていたがなかなか実行に移されなかった。読みにくいと不評なハヤカワ文庫であるがこれは読みやすい。
映画版の冒頭、ヒトザルのシーンで即睡眠脱落した人も多いと思うが、小説版はちゃんと読み進められると思う。映画は確かに画は綺麗でリアリティがあり、構図なんかも素晴らしい(のかもしれない)が、物語としては筋道があまり示されないので展開が意味不明でつまらないと感じる(かもしれない)。小説版ではそういうことはなく何がどうなっているのかがちゃんと掴める。"宇宙の旅"シーンは本当にわくわく。40年前に書かれたものだが全く古臭くなっていない(衛星などのその後新しくわかった細かいデータの違いはあれども)。
今、カッシーニという探査機が土星やその衛星を探査しているが、関係者はどきどきわくわくだ(った)ろうなぁ。