2017年に読んだ小説(一部,非小説)

2017年の読書メーター
読んだ本の数:29
読んだページ数:9195
ナイス数:169

天冥の標IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと(ハヤカワ文庫JA)天冥の標IX PART2 ヒトであるヒトとないヒトと(ハヤカワ文庫JA)感想
(★★★☆☆)1年以上積んでおいてしまった天冥の標IX PART2をようやく読了。ついに「ひっくり返してやる」準備完了か。終盤感が高まるが,終盤がめちゃ長そう(笑)次巻を待ちわびる。
読了日:12月31日 著者:小川 一水

人間以前 (ディック短篇傑作選)人間以前 (ディック短篇傑作選)感想
(★★☆☆☆)フィリップ・K・ディックの短編集。ディックの短編といえば,中学時代に友人から借りたものの中にあった「にせもの」「変種第2号」「植民地」などを読んで衝撃を受けた記憶がある(これには入っていない)。この短編集は,子供と幻想を主題としたものを集めたものだそうだが,どれもディストピアチックで,もやもやして,何をいってんのかわからん感じのディックです(笑)
読了日:12月20日 著者:フィリップ・K・ディック

JKハルは異世界で娼婦になったJKハルは異世界で娼婦になった感想
(★★★★☆)早川書房から出版されて話題の なろう小説。なろう版を読む。娼婦という題材と男尊女卑の異世界設定のため、エロはともかく、エグいシーンがちょいちょいあって、そこを読むのは少なからず辛い。とはいえ、異世界転生して娼婦、とかぶっ飛んでるし、みんな言ってるように、冒頭1行目から草生えるし、軽妙でウィットに富んだ(?)筆致はすごい。混雑した通勤電車で読むには人目が気になる一冊(笑)
読了日:12月16日 著者:平鳥コウ

ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity? (講談社タイガ)ペガサスの解は虚栄か? Did Pegasus Answer the Vanity? (講談社タイガ)感想
(★★★☆☆)
読了日:11月09日 著者:森 博嗣

生命保険は「入るほど損」?!生命保険は「入るほど損」?!感想
(★★★★☆)
読了日:11月04日 著者:後田 亨

生命の星の条件を探る生命の星の条件を探る感想
(★★★★☆)
読了日:10月10日 著者:阿部 豊

未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)未必のマクベス (ハヤカワ文庫JA)感想
(★★★★★)
読了日:10月05日 著者:早瀬 耕

低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー感想
(★★★★☆)
読了日:09月23日 著者:朝倉智也

〈新版〉投資信託選びでいちばん知りたいこと〈新版〉投資信託選びでいちばん知りたいこと感想
(★★★★☆)
読了日:09月22日 著者:朝倉 智也

敗者のゲーム〈原著第6版〉敗者のゲーム〈原著第6版〉感想
(★★★☆☆)
読了日:09月21日 著者:チャールズ・エリス

全面改訂 超簡単 お金の運用術 (朝日新書)全面改訂 超簡単 お金の運用術 (朝日新書)感想
(★★★☆☆)
読了日:09月07日 著者:山崎 元

忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術 (アスカビジネス)忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術 (アスカビジネス)感想
(★★★★☆)
読了日:08月21日 著者:カン・チュンド

いちばんカンタン!株の超入門書 改訂版いちばんカンタン!株の超入門書 改訂版感想
(★★★★☆)
読了日:08月19日 著者:安恒 理

灰と幻想のグリムガル level.11 あの時それぞれの道で夢を見た (オーバーラップ文庫)灰と幻想のグリムガル level.11 あの時それぞれの道で夢を見た (オーバーラップ文庫)感想
(★★★☆☆)
読了日:07月31日 著者:十文字青

系外惑星と太陽系 (岩波新書)系外惑星と太陽系 (岩波新書)感想
(★★★★★)
読了日:07月24日 著者:井田 茂

裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル (ハヤカワ文庫JA)感想
(★★★★★)
読了日:07月13日 著者:宮澤 伊織

青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light? (講談社タイガ)青白く輝く月を見たか? Did the Moon Shed a Pale Light? (講談社タイガ)感想
(★★★★☆)
読了日:07月09日 著者:森 博嗣

ソラリス (ハヤカワ文庫SF)ソラリス (ハヤカワ文庫SF)感想
(★★★☆☆)
読了日:06月04日 著者:スタニスワフ・レム

アストロバイオロジー―地球外生命体の可能性アストロバイオロジー―地球外生命体の可能性感想
(★★★★★)
読了日:05月31日 著者:山岸 明彦

宇宙人の探し方 地球外知的生命探査の科学とロマン (幻冬舎新書)宇宙人の探し方 地球外知的生命探査の科学とロマン (幻冬舎新書)感想
(★★★★☆)
読了日:05月08日 著者:鳴沢 真也

灰と幻想のグリムガル level.10 ラブソングは届かない (オーバーラップ文庫)灰と幻想のグリムガル level.10 ラブソングは届かない (オーバーラップ文庫)感想
(★★★★☆)しつこいゴリラ様のモンスター,グォレラの大群に追われながら,始まりの町オルタナを目指す苦痛の旅。相変わらずの肉体的・精神的ギリギリ状態。そんな中で,見つけた村に住む謎の男。グリムガルの秘密について大きなヒントが得られそう…で得られない。もどかしい。同時に,惚れた腫れたの恋愛関係…も,もどかしい。そして衝撃のラスト。もうね,もうそろそろハルヒロたちを休ませてあげて! 安心させてあげて! 心の休息を! 読んでいるこちらが疲弊する(笑) 次巻が待たれる!
読了日:04月01日 著者:十文字青

科学者18人にお尋ねします。宇宙には誰かいますか?科学者18人にお尋ねします。宇宙には誰かいますか?感想
(★★★☆☆)科学者18人に,地球外生命や知的生命に関する8つの質問に答えてもらう形式。生命とは何か,知的生命はどんな社会をもつかという問いには,かなり共通した認識があることがわかる。ただ,インタビュイーが天文学や地球惑星科学関連の研究者に偏っているので,回答も似た傾向になるのは当然にも思う。もっと純粋な生物学者文化人類学者,哲学者とかも入れたら,より多様な意見が見られて面白かったのではないか。その意味では,真ん中くらいに挿入されている鼎談で,特に人類学者の内田さんの話がとても面白かった。
読了日:03月14日 著者:

私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback? (講談社タイガ)私たちは生きているのか? Are We Under the Biofeedback? (講談社タイガ)感想
(★★★★☆)ハギリ博士一行,新たな地「富の谷」を調査。で,事件に巻き込まれる(笑)。限りなく寿命が延び,子供も生まれず,ロボットとヒトとの境や仮想と現実の区別がますます曖昧になる世界で,生命と何か,生きているとはどういうことかを問う。それに対するハギリらの考えは興味深い。そうした問いにウォーカロンの存在は,重要な位置を占めるが,ウォーカロンと『スカイ・クロラ』シリーズに登場するキルドレの類似性を感じた。そしてこの問いのもう一つのカギ的存在であるトランスファのデボラとの会話がよい。
読了日:03月09日 著者:森 博嗣

重力アルケミック (星海社FICTIONS)重力アルケミック (星海社FICTIONS)感想
(★★★★☆)『横浜駅SF』でお馴染みの(?)湯葉さん2作目。重力の元素?「重素」の採掘が進み,膨張しつづけるようになってしまった地球を舞台にした,重素工学科の湯川君のゆるゆる青春物語。中盤を過ぎるまでゆるゆる進む展開は,何故だかぬるま湯にぼんやりと浸かるようで心地よい。そして,終盤から突然火が付いたように,話はぐんぐんと加速がつく。横浜駅SF同様,突拍子もない世界でありながら,その枠組みの中で“科学”する様はとてもわくわくさせる。何かに夢中になり懸命になる姿はとてもよい。
読了日:02月28日 著者:柞刈 湯葉,焦茶

宇宙倫理学入門宇宙倫理学入門感想
(★★★☆☆)移民や植民のために宇宙へ進出することに意味や価値はあるかを問う。言い回しが独特(この分野の標準?)だったり,くり返しが多いのが気になるが,総じて読みやすく展開されている。コスト,自己改造,AI,人間という概念の拡大といったSFチックなものがいろいろ登場するが,話としてはもっともらしく,説得力がある。宇宙開発は理想や夢を語りたくなりがちだが,(倫理学的な考察とはどういうものかはともかく)生身のヒトが宇宙へ進出することに意味はあるの? を皮肉や批判ではなく,まじめに考えておくことは重要だろう。
読了日:02月16日 著者:稲葉振一郎

ガール・ミーツ・ガール (光文社文庫)ガール・ミーツ・ガール (光文社文庫)感想
(★★★☆☆)『疾風ガール』に続く,天才的ミュージシャン夏美の物語。まもなくデビューというところに,ひょんなことから夏美とはなにもかも正反対な売れっ子お嬢様シンガーとコラボすることになるのだが,音楽ものの青春小説にも俺tueee系ってあるんだなって思って読んだ。大人たちの世界の理不尽に巻き込まれながらも,まっすぐに突き進む清々しさに,そしてクライマックスのそのシーンにちょっと心を打たれてしまう。というわけで,やっぱり疾風少女のド直球青春小説なのであった。あと,お父さん調子よすぎィ!
読了日:02月09日 著者:誉田 哲也

疾風ガール (光文社文庫)疾風ガール (光文社文庫)感想
(★★★☆☆)アマチュアロックバンドで天才的なギターの才能をみせる夏美。彼女を描くド直球な青春小説かと思いきや,途中から急にミステリーに。登場キャラと共についつい真相を追いかけたくなり,すいすいと読み進めてしまう。が,そうして最後まで読み終えてみると,結局のところ紛うことなき「疾風少女のド直球な青春小説」でした。それにしてもこれ,マキが全部もっていっただろ。
読了日:02月04日 著者:誉田 哲也

鳩の撃退法 下鳩の撃退法 下感想
(★★★★☆)上巻読了から1年。ついに読み終わったw 上巻の最後で繋がり始めたと思ったところだが,またしばらくまどろっこしく進む。小説の中の小説という体だったり,時系列が行ったり来たりだったりすることが,まどろっこしさに拍車をかけている。しかし終盤! その畳み込みに思わず声が出る。まどろっこしさはこのためにある。そして,『鳩の撃退法』。撃退法。
読了日:01月22日 著者:佐藤 正午

高い城の男 (1984年) (ハヤカワ文庫―SF)高い城の男 (1984年) (ハヤカワ文庫―SF)感想
(★★★☆☆)第二次大戦でナチスと日本が勝利し,アメリカを占領統治しているという歴史改変物。ヒューゴ賞受賞作で評価の高い作品だが,読みやすいかというと正直そうでもない。物語の中で逆にアメリカが勝利していたら,という小説が登場し,虚構の中の虚構は現実といったギミックや,古物の本物と贋作の考察などは面白みがあるものの,人物達の繋がりや全体としてのまとまりが感じられず,結局,何なの? といった印象が拭えない。その点,Amazonのドラマ版は,世界観・心理描写・サスペンス要素などとてもよく作り替えたのだなと思う。
読了日:01月03日 著者:フィリップ・K.ディック

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