音に吸い込まれる

高校時代までは流行の曲など全くと言って良いほど聴いていなかった私ですが、大学 3 年辺りからライブなるものに行き始め、今年は 6 回行くほど進化を遂げています。このまま行けば進化の秘法も真っ青です。
とは言っても頭をガンガン振り回すタイプへの参戦はほとんどありませんし、振り回す勇気はありませんけど。
ライブ会場には綿密な音の調整がなされた巨大なスピーカが設置されていて、ライブが始まれば通常ではありえないほどの音量で音がほとばしります。スピーカ直前のポジションでは耳が痛いくらいの音量です。
そんなライブ会場で音に包まれていると私はときどき音に飲み込まれて、気を抜くとそのまま気が遠くなって意識を失ってしまいそうな、眠ってしまいそうな感覚に陥ることがあります。曲そのものが気持ちいいことあいまって、とても心地よいのです。
そこで倒れて臨終すれば幸せの極地に到達でき、私の願いも叶うのかもしれませんが、さすがにそれはなんなので、そのまま身を預けるようなことはしませんが。 KYR 、KYR 。
のだめカンタービレ』の中で千秋がオケの練習中に倒れたときに「音に酔った」という表現を使っていて、私はあの表現はすごく好きで私の経験する感覚にマッチしそうなのですが、しかし、あれはリズムや音階の不調和を敏感に感じ取って気持ちが悪くなるという、もっと高次な感覚のことだろうと想像するので、違うでしょう。
音が大きいことが大きな要因ではあると思いますが、それだけではないようにも思います。これは一体何なのでしょう。


…。


別にオチはないけど?