additional time

また自身に何の変化もないまま新しい年度を迎えてしまった。周囲はどんどん変わっていくというのに。


長く共に過ごした仲間が去っていく。心に大きな穴が空いたような、そんな寂しさに否応なく苛まれる。いつも耳にしていたその声が、いつも目にしていたその姿が、これからはない。


逞しく成長し、次へと向かっていく仲間を見ていると、その努力に、その強さに、敬服する。そして、羨望する。
私は一体何をしているのだろう。涙が出る。
健全な自己評価ができないでいるところに問題があるのかもしれない。いつも何かに怯えて過ごしているのかもしれない。ただ甘えているだけか。それとも、どこか生きていくことに真剣でないのか。


それでも、勇気を奮い起こして前へ進もう。
朝早く起きて、午前の 2 時間だけでも集中してやるべきことをやろう。


死を想うことで生き方が変わる、と、ある宗教学者が言っていた。
テレビドラマのように、これからの時間が私の additional time だと思ったら、少しは意欲を持って生きられるだろうか。