『ストリング理論は科学か ――現代物理学と数学』ピーター・ウォイト著（★★★☆☆）

松浦俊輔ピーター・ウォイト
青土社
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原題は Not Even Wrong 。
主題は 2 つあるように思う。検証のできない仮定（仮説）が入っている理論にずっとしがみついているのは非生産的だということと、そういう世界に若者を取り込み、逃れられない悪循環を生み出している理論物理学の社会はいかがなものかということ。
前半はストリング理論や標準理論などの専門的解説がずっと続くが、著者自身が序論で述べているとおり、難解で読み通すのが大変。後ろの方から読むといいのかも。