『老ヴォールの惑星』 小川一水 著 (★★★★★)

短編小説 4 編。
読みやすい。 SF にありがちな難解で回りくどい言い回しがほとんどないためか。それでも、物語はずんずん突いてくる。
使われている概念自体は目新しい物ではないが、話の展開につい引き込まれるし、極限的な状況に対する登場人物達(人じゃないのもいるが)の心理と行動の描写に「や」られる。
世の中、辛い事って無限にあるのね。。
日本人作家の SF 小説はほとんど読んだことがなかったが、これを機にいろいろと漁ってみるのもいいかも。