周期

帰路。
今日も遅くなった。



制限時間が迫ってくるのに、ゴールが見えないという状況は、言わずもがな最も辛い。
見えた瞬間、全身からすっと何かが抜け出ていって、気持ちが軽くなる。すると、あれほど忌々しかった苦渋の期間が、悪くなかったと思えるから不思議なものだ。
とはいえ、ゴールしたわけではない。直前に現出する予期せぬ困難を予期しよう。
ゴールを迎える。


そして、次の周期へ。