混在

うちの研究室が主催の国際セミナーがあった。
先輩と後輩と私が準備をしたので、今日先生がお疲れさん会をしよう、ご馳走すると言うのでついて行った。参加者は全部で6人。セミナーに参加した台湾からのゲスト3人(内一人はインド人だが)も含まれると。なんだ、接待じゃないか。
台湾人の一人は日本語が話せた。台湾で学んだだけと言っていたがほぼ完璧な日本語を話す。その言葉を話す国で勉強することなくこれだけできるとは脅威だ。台湾には台湾語もあるが標準語は北京語らしい。うちの研究室には中国人の研究員が一人いてその人は北京語とドイツ語と英語と日本語が話せる(!)が、彼が彼女と話すときにはどの言葉で話すのが良いのか迷うと言っていた。それくらい、どれも普通に使えるということだ。ぬぅ。
頭の中で母国語に翻訳しているうちは十分にコミュニケーションできるレベルにないということだろうと先生は言っていた。まあ、確かに。私の英語は聞く分には翻訳せず理解できる(限界はあるよ?)が、話すときは翻訳が必要。結果、うまく話せない。修行が必要。そのうちね。
とにかくすごい飲み会だった。何せ、我々のテーブルでは北京語と英語と日本語が混在して飛び交っているのだ。頭の中はぐちゃぐちゃだ。
2軒目に日本酒を出す居酒屋に入ったのだが、例の台湾人は、日本には何度か来ているが本物の居酒屋に入るのは初めてだ、といって感動していた。他の2人もありとあらゆるところの写真を撮っていた。日本酒の最初の一口を啜るところ、一升瓶、店の前の看板、etc…。
最終的にはなんだか異様な盛り上がりを見せた。なにせ、先生と後輩で「いっせーのでいち!」とかやってるんだもの。似たようなのが台湾にもあって実演して見せてくれた。めちゃ速い!私は飲み過ぎて、お開きの後、ゲロ吐きそうになり、大学のサロンで後輩に快方を受けるはめになった。そこで朝まで眠り、まだ起きない後輩を置き去りにして帰宅した。
ちなみに、「あっちむいてほい」は「なんしぇいゆーしぇいぺい」とやるそうな。