『水柿助教授の日常』 森博嗣 著 (★★★★☆)

こういうのはエッセイというのではないのかと思うが、本文で「これは小説だ」と何度も述べているので[novel]に分類。
ところで、"essay"は日本でよく使われるところの「日々の出来事や、思ったことを書き綴った読み物」という意味の他に、「小論」という意味があるということを先日知った。では、英語圏の人達はこの区別をどうしているのだろうか。軽い読み物だと思って読んでみたら、堅苦しい哲学書でがっかり(哲学科の人には失礼)ということはないのだろうか。そもそも、軽い重いといった区別はないのかも。と、この本のこととは関係ないことを書いてみた。
この小説は頭の硬い人が読むと怒り出しそうな適当ぶりで(狙っているのだろうけど)、思いついたことをつらつら書いたかのよう。だが、それがとてもよく、随所に噴き出してしまう箇所があり、とても面白い。