旭山動物園は曇り後雨 其の弐

旭山動物園は曇り後雨 其の壱 のつづき)
もうじゅう館。トラはのしのし歩いていた。ライオンのオスは頭だけ上げてこちらをすまし顔で見ていた。メスは死んでいる。ちがう、寝ている。オスはおもむろに腰を上げるとのしのし歩いてメスの方へ向かう。メスは見向きもせず。オスは擦り寄っていくのかと思いきや、そのまま通り過ぎて行き柵の傍で腰を下ろした。なんだ。クロヒョウとかユキヒョウとか。動いてはいた。でかい猫だが、顔つきは猫とは違う。ヒグマはざりざりと地面を掻いて一心不乱に枯葉と土を集めていた。巣作り?
再びしろくま館。大量の人はいなくなっていた。一頭、尻をどすんと下ろしておっちゃんこしていた。一頭はざぶざぶ泳いでは縁を後ろ足で蹴ってターン。そしてまたざぶざぶ泳いでいた。
小動物舎ではレッサーパンダが人気だった。愛らしい表情をこちらに向けていた。ハリネズミは長い針ががさがさ邪魔くさそうだ。
タンチョウ素通り。
鹿系(トナカイとか)は皆ずっと遠くの方にいて今日は人に媚を売る気がなさそうだったので素通り。
は虫類舎は入口と出口の区別はなかったと思うが、入ると他のお客さんの流れに逆らう形になってしまった。でかいワニがぷかりと浮かんだまま微動だにせず。蛇はやっぱり気持ち悪かった。
キジ舎ではホロホロチョウが喧しかった。うるさい。キジは今日はサービスなし。おらんうーたん館へ向かう。
オランウータンは活動的だった。子供のモモがロープにぶら下がりぐいんぐいんスイングして遊んでいた。両親は檻のすぐ外の木の葉を貪り食っていた。もぐもぐタイムまではまだ時間があったので次へ行く。
総合サル舎は当然だがサルだらけ。黄門ザルやワオキツネザルなどの小型のサルがうろうろしていた。
そして、待っていました!くもざる・かぴばら館。くもざるは落ちているオレンジを探して歩き回りもりもり食っていたが、カピバラは3頭仲良く反並行に並んで寝ていた。動かず。やる気ねぇ。カピバラの違った表情を見たいが微動だにしないので後でまた来ることにする。
この先は、もぐもぐタイムに合わせてあちこち行ったり来たりしたのでどんな順番で回ったのか曖昧だ。(つづく)